投稿者「happy-link」のアーカイブ

ゴッホの絵画は、なぜ人の心をとらえるのか

名古屋画廊 ファン・ゴッホと日本近現代アート展 No.3

2024年1月、名古屋市伏見にある名古屋画廊で、「ファン・ゴッホと日本近現代アート展 №3」を観てきました。そこにはゴッホの素描つまりデッサンが展示され、小さな作品ながら力強い存在感がありました。そこで、名古屋画廊の代表取締役で作家と作品について長年携わってこられた中山真一さんに、〝ゴッホの素描の力強さ〟についてお話を聞きました。 写真:ファン・ゴッホ《歩行者のいる風景》1885年頃 鉛筆・コンテ、紙

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美術と風土ー作家は伊那谷から何を発見?

2023年10月、碧南市藤井達吉現代美術館へ、「アーティストが触れた伊那谷展」を見に出かけました。会場の碧南市は知多半島の海沿いの街・・・2時間かけて電車を乗り継いで降り立った碧南は、なんと!古い歴史がある寺町でした。この展覧会の作品は、近畿・東海・伊那谷で活躍する作家たちから20名を選び、実際に伊那谷を訪れてもらい、その印象を基に制作されたもの。古寺を望む会場で、伊那谷に思いを馳せながら鑑賞しました。 写真:梶川俊一郎《林檎 夢想》粘土

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ペットボトルや空き缶は“ゴミ”?→“楽器”へ変身!

202312月、リサイクルステーションへプラ・缶・ビンなどを出しに行ったときに、リサイクル品の山を見て、ふと思い出したことがあった。それは、日用品楽器ユニット「kajii」のこと。今年の初夏、私は孫連れで「kajiiの不思議な楽器店」に参加しました。 写真:《リサイクル楽器 エアコーク》kajii

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美大発→回顧展への思い

2023年の秋。名古屋造形大学のゾーンギャラリー(同窓会サロン)へ、イラストレーター・伊藤栄章(通称:えいしょう)さんの回顧展を見に行きました。名古屋造形大卒業の栄章さんは2020年に65歳で永眠。有名人ではありませんが、イラストレーターとして多様なお客の仕事を引き受け、卓越した技術とセンスで応えてきました。“その経歴を活かしてもうひと花を”というときに亡くなってしまった・・・残念でなりません。我がデザインプロダクション「リンコムアソシエーツ」も伊藤さんに仕事をしていただいた。有名人ではありませんが、社会に確かな足跡を残した彼の仕事を振り返ってみます。 写真:伊藤栄章《スペースコロニー》Think tank表紙、1985年原画 続きを読む

長野発→現代アートの新種になるか?

2023年の夏。猛暑の中を長野県・軽井沢にある酢重ギャラリーに立ち寄りました。お目当ては、現代アートの若手作家・上田暁子さんの個展です。日本とベルギーを行き来して作家活動をする彼女は、日本の美大を卒業後にベルギー王立芸術大学の絵画科と石版画科修了し、受賞も多数。しかし、上田さんの顔は別方向を向いている。そのテーマは「重層的な時間」・・・。写真:上田暁子《新種になるか否かの午睡》リネンに油彩 続きを読む

Metal Craft zizi  私が「一番、よく付けるジュエリー」

6月初め、琉球藍で絞り染めされたストールの展覧会を、自宅近くの星が丘テラスにある「クラフトハウス ジジ」で見てきました。「ジジ」は10年以上前から星が丘テラスにお店を構え、私もその頃からのファンです。動物や植物など自然をテーマにしたシンプルな彫金ジュエリー。ジュエリー制作30年越えのオーナー・原英寛さんは「シンプルで存在感のあるアイテムを、職人として一点一点ていねいに仕上げている」と言う。 写真:展覧会「青藍の陽」、右奥は息子の原雅俊さんの彫刻作品。

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キラキラの子どもたちに会った 「りす山の保育農園」

新緑あふれる4月に、名古屋市守山区の東谷山のふもとにある「りす山の保育農園」を見学しました。NPO法人えこどもの岩田美那子さんは“木々に囲まれ土に触れることができる環境”で、子どもたち本来の輝きを拡げたいという想いで、この保育農園を開設したといいます。 写真:りす山保育農園にやって来た子どもたち 続きを読む

私にとって、言霊-コトダマとは。

2月末に名古屋市呼続の喫茶店「街と珈琲」で、彩花冬流さんの第4回個展「狂った世界をどう生きる」を鑑賞。3年前にも、第3回個展「死ぬまでどう生きる」をギャラリー「K.Art Studio」で見て興味を持ったので、どう変わったのか関心がありました。“暮らしのなかで感じたことを「コトダマ」にして表現する”という姿勢は変わらないけど、より鮮明になったように思えました。写真:第4回個展「狂った世界をどう生きる」の言霊 続きを読む

オヤジ画家からのメッセージ 「心の針は振れているか」

3月5日に、テラオメグミさんの個展「心の針は振れているか」を、ハートフィールドギャラリーで見てきました。テラオさんは、愛知県尾張旭市出身で、名古屋市内のデザイン事務所に勤め後に2001年にパリへ移住。南仏ワインを飲みながら銅版画のアトリエに通う毎日だったという。テラオさんが描くモデルは、顔や身体にしわが踊る“オヤジ”たちである。「人生に悩みつつ、毎日の言い訳を考えながら人生を謳歌する」姿に惹かれたと語る。 写真:テラオメグミ《40年、同じこと、話してる》ドローイング 続きを読む

アイデア自由!「書」それとも「アート」? 「書」から学ぶ→2023.1

「名古屋遊墨会」の会員作品展を、新年初頭に中区の「栄サンシティーギャラリー」で楽しんできました。“現代アート書”と呼ばれ、刈谷市出身の現代書家・岡本光平さんが作者の個性を引き出すように指導しています。会場で現代アート書の解説をしてくれますよ!2022年5月にもこのサイトで紹介済! 写真:会場風景 続きを読む