水谷一子のワイヤーアート ふと、居ることに気づく存在

「ワイヤーアート」ってどのような作品でしょうか。インテリアのモビールに似てる?針金を使った美術工作?いえ、極細の真ちゅうワイヤーを使う水谷一子(はじめこ)さんが創作した独自の存在感を持つ作品なのです。 写真:水谷一子《妍(けん)》

ワイヤーアートとの、思いがけない出会い。

水谷一子のワイヤーアートに出会ったのは、2022年・夏に催されたアートイベント「木曽川アートトライアングル」。他の作品群を観た後にトイレへ行き、ふと蛇口に手を差し伸べたら、そこに“金色に輝くワイヤー製のねこ”がいたのです。作品カードには「cat brass wire.vv resin 2022 穏やかな日常が続くことを切に願います」と記されていた。

水谷一子《cat》brass wire 2022年

メッセージを放つ、ワイヤーアート。

次に出会ったのは2024年5月。ハートフィールドギャラリーで催された「個展 冀(き)」。それぞれの作品がテーマを持ち、観る人に語りかけてきます。冀(き)とは、希い願うことで、今回願うのは“平和”でした。水谷さんは「作品の人物が何を考えているかを、観る人が共に想像してもらえたら」と言う。細いワイヤーとその影が、観る私の日常や思いを蘇らせてくれました。

水谷一子《佇(たたずむ)》brass wire 2024年水谷一子《佇(たたずむ)》brass wire 2024年

水谷一子《妍(けん)》brass wire 2024

スタッフ/広瀬由利子(nickname:ゆりば)二世帯同居で、孫育て中です。

 

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