中村眞美子展「日々のモチーフ」。

9月9日、残暑厳しい名古屋から軽井沢駅に降り立った時、爽やかな風を感じました。そして酢重ギャラリーへ直行し「中村眞美子展」を鑑賞。中村眞美子さんはドライポイント版画作家で、主に秋から冬に移り変わる信州の風景をモチーフに、モノクロームの世界の美しさを追求してきました。ドライポイントは金属版に直接、ニードル(針)で線を刻んで描画する方法です。写真:中村眞美子《ユキノカゼ30》

中村眞美子《冬木立》

眞美子さんからのメッセージ。

2021-2024作品集に掲載されたメッセージを紹介します。

「美しい風景というのは案外足もとにあって、私たちは耳を澄まし気づけばよいだけなのかもしれません」。眞美子さんは、雪の中でスケッチをしてから作品作りをします。今回の個展テーマ「日々のモチーフ」の真摯な作品づくりが、より深く私に伝わってくるように感じました。

足もとの風景が刻まれ、モノクロームの美しい世界へ。

信州では、夏から秋の美しさはあっという間に過ぎ、長い冬がやってくる。版画のなかの草木は、積もった雪をかきわけてすっくと立っている。その様子は、〝描きすぎない表現で最大の効果を〟という制作姿勢を表現しています。さらに、ドライポイントの力強く鋭い手法が、いっそうモノクロームの美しさを引き立てていました。

中村眞美子《枯れた花》

中村眞美子《夏山》

 

 

 

 

 

 

スタッフ/広瀬由利子(nickname:ゆりば)二世帯同居で、孫育て中です。

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