投稿者「happy-link」のアーカイブ

アートチャリティPJ「GOEN+GOEN2024」

12月6日、「GOEN+GOEN2024」を、栄の「ハートフィールドギャラリー」で鑑賞。2022年から始まったアーティストによるプロジェクトで、作家・ナカムラミオさんの呼びかけで、当時55歳の同級生作家8人で開始。画廊を訪れる観客は、寄付金5500円を払い好きなアート作品を買う。参加作家の年齢と寄付金が〝55〟そしてご縁があるようにとの思いから、「GOEN+GOEN」と命名。トップ写真:Eva LARGO(エヴァ・ラルゴ)《無題》シルクスクリーン技法による版画 続きを読む

中谷ゆうこ個展=なつかしい ぬくもりの 回帰

9月30日の残暑厳しい日、中谷ゆうこ個展「そのぬくもり」を、日進市にある「ギャラリー ラウラ」で鑑賞。個展お知らせメールには「優しい原始の場をつくれたらいいなと思ってます」とありました。 トップ写真:中谷ゆうこ《まどろむ》 続きを読む

水谷一子のワイヤーアート ふと、居ることに気づく存在

「ワイヤーアート」ってどのような作品でしょうか。インテリアのモビールに似てる?針金を使った美術工作?いえ、極細の真ちゅうワイヤーを使う水谷一子(はじめこ)さんが創作した独自の存在感を持つ作品なのです。 写真:水谷一子《妍(けん)》

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公花展 「メルフファ」って何かしら?

2024年4月27日、ハートフィールドギャラリーで「公花展」を見てきました。「メルフファ」は、アフリカ最北部に位置する国「西サハラ」の女性が着る民族衣装です。その生地は、手染めで色彩鮮やかな4m程の柔らかな綿布。頭と体を覆って砂漠の厳しい気候から守ると同時に、文化的・宗教的な意味合いを持つメルフファ。 写真:公花《蜃気楼》テキスタイルのコラージュ。蜃気楼の向こうにみえるものは何? 続きを読む

名古屋遊墨会 “現代アート書”の楽しみ方?

2024年1月10日、気持ち新たに「名古屋遊墨会展」を鑑賞。会の代表・岡本光平先生の講評付きでした。開口一番に「書の鑑賞法が分からない・・という声をよく聞きますが、見方は自由なんですよ」と。 写真:田中不軌《若》若い女性が髪をかき上げている様子 続きを読む

ゴッホの絵画は、なぜ人の心をとらえるのか

名古屋画廊 ファン・ゴッホと日本近現代アート展 No.3

2024年1月、名古屋市伏見にある名古屋画廊で、「ファン・ゴッホと日本近現代アート展 №3」を観てきました。そこにはゴッホの素描つまりデッサンが展示され、小さな作品ながら力強い存在感がありました。そこで、名古屋画廊の代表取締役で作家と作品について長年携わってこられた中山真一さんに、〝ゴッホの素描の力強さ〟についてお話を聞きました。 写真:ファン・ゴッホ《歩行者のいる風景》1885年頃 鉛筆・コンテ、紙

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美術と風土ー作家は伊那谷から何を発見?

2023年10月、碧南市藤井達吉現代美術館へ、「アーティストが触れた伊那谷展」を見に出かけました。会場の碧南市は知多半島の海沿いの街・・・2時間かけて電車を乗り継いで降り立った碧南は、なんと!古い歴史がある寺町でした。この展覧会の作品は、近畿・東海・伊那谷で活躍する作家たちから20名を選び、実際に伊那谷を訪れてもらい、その印象を基に制作されたもの。古寺を望む会場で、伊那谷に思いを馳せながら鑑賞しました。 写真:梶川俊一郎《林檎 夢想》粘土

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ペットボトルや空き缶は“ゴミ”?→“楽器”へ変身!

202312月、リサイクルステーションへプラ・缶・ビンなどを出しに行ったときに、リサイクル品の山を見て、ふと思い出したことがあった。それは、日用品楽器ユニット「kajii」のこと。今年の初夏、私は孫連れで「kajiiの不思議な楽器店」に参加しました。 写真:《リサイクル楽器 エアコーク》kajii

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美大発→回顧展への思い

2023年の秋。名古屋造形大学のゾーンギャラリー(同窓会サロン)へ、イラストレーター・伊藤栄章(通称:えいしょう)さんの回顧展を見に行きました。名古屋造形大卒業の栄章さんは2020年に65歳で永眠。有名人ではありませんが、イラストレーターとして多様なお客の仕事を引き受け、卓越した技術とセンスで応えてきました。“その経歴を活かしてもうひと花を”というときに亡くなってしまった・・・残念でなりません。我がデザインプロダクション「リンコムアソシエーツ」も伊藤さんに仕事をしていただいた。有名人ではありませんが、社会に確かな足跡を残した彼の仕事を振り返ってみます。 写真:伊藤栄章《スペースコロニー》Think tank表紙、1985年原画 続きを読む

長野発→現代アートの新種になるか?

2023年の夏。猛暑の中を長野県・軽井沢にある酢重ギャラリーに立ち寄りました。お目当ては、現代アートの若手作家・上田暁子さんの個展です。日本とベルギーを行き来して作家活動をする彼女は、日本の美大を卒業後にベルギー王立芸術大学の絵画科と石版画科修了し、受賞も多数。しかし、上田さんの顔は別方向を向いている。そのテーマは「重層的な時間」・・・。写真:上田暁子《新種になるか否かの午睡》リネンに油彩 続きを読む