名古屋遊墨会 “現代アート書”の楽しみ方?

2024年1月10日、気持ち新たに「名古屋遊墨会展」を鑑賞。会の代表・岡本光平先生の講評付きでした。開口一番に「書の鑑賞法が分からない・・という声をよく聞きますが、見方は自由なんですよ」と。 写真:田中不軌《若》若い女性が髪をかき上げている様子

芋切丸《山笑》長方形の山と三角形の笑で構築

“書”は意味の理解、“絵”はイメージ表現、が基本なの?

岡本光平《太陽》東洋医学の経絡から構想。

鑑賞者にとって、「書」と「絵」は入口が違います。書は文字なので意味があります。書くときは基本的に一筆で重ねず、白黒が基本。絵は作家自身がテーマを決めてイメージを表現します。色は自由で重ね塗りもできる。書を鑑賞する時、日本語が読める人は意味が分かると満足して見ることをストップする。逆に、日本語が読めない海外から来た方などは、イメージを膨らませて見ようとする、と先生は言います。

現代の書家にとって大事なものは、古典それとも創作?

伴一想《桜》3角の紙型と書のコラージュ作品

秦野草径《継》糸玉を繋げて1文字の継を表現

だから、“現代アート書”の大事な役割は、イメージを広げることです。広げるポイントは3つあると、私は考えています。1.字の形とバランスを把握し紙面にまとめる。2.線について工夫する。技術は必要ですが、筆の選択・創作も大切。3.表現方法を考え演出する。「名古屋遊墨会」では、書の古典と創作を両輪に、工夫し演出することを大事にしています。

スタッフ/広瀬由利子(nickname:ゆりば)二世帯同居で、孫育て中です。

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