公花展 「メルフファ」って何かしら?

2024年4月27日、ハートフィールドギャラリーで「公花展」を見てきました。「メルフファ」は、アフリカ最北部に位置する国「西サハラ」の女性が着る民族衣装です。その生地は、手染めで色彩鮮やかな4m程の柔らかな綿布。頭と体を覆って砂漠の厳しい気候から守ると同時に、文化的・宗教的な意味合いを持つメルフファ。 写真:公花《蜃気楼》テキスタイルのコラージュ。蜃気楼の向こうにみえるものは何?

公花《私のパレットの色見本帳》糸と針で描くパレットは色で溢れる

西サハラの人々の物語を、作品で綴りたい。

西サハラは、欧州の植民地解放から取り残され、国民(サハラーウィ)の多くは難民となりました。だからこそ「メルフファ」には、文化的・宗教的な思いが込められているのです。公花さんは「その思いを心に留めて布切れをつづります。薄布なので、私は細い和針と糸を使って表現してきました」と語る。

いろいろな目線で眺めると、見えてくるものは?

西サハラの人たちは風・・・そして幸運は西からやってくると信じているので西風が好き。動くだけで揺れる薄布のコラージュ作品は透かしてみると、様々な色合いになる。また、コラージュの縫い目の影模様は見る角度で変化する。薄布の重なりの向こうに目を凝らすと、西サハラが見えてくる?個展のテーマは「色々な目線」。

公花《蜃気楼》テキスタイルのコラージュ。変幻自在な影

公花《なにが見えるかな?》テキスタイルのコラージュ。重なりの奥を見つめる

スタッフ/広瀬由利子(nickname:ゆりば)二世帯同居で、孫育て中です。

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