- お答えは─
子育て支援のNPOまめっこ
理事長
丸山 政子 さん
子どもの成長・発達にとって、おもちゃは必要で大事なもの。そして、年齢や月齢に合ったおもちゃが、発達をサポートします。しかし、まめっこの広場「遊モア」でママたちと話をしていると、「何をして遊んだらいいの?」と戸惑っている姿が多く見受けられます。そこで、発達とおもちゃについてポイントやアドバイスを─。
お友だちと協力して遊ぶなかで “貸し借り”を学んでいく。
●「自分の意思やテリトリー」を主張し、お友だちとトラブルに
自分のテリトリーにおもちゃを集めて、「こうしたい」という意志や「ここは自分の場所」という意識がはっきりしてくるので、おもちゃの貸し借りでお友だちとトラブルを起こすようになります。おとなしい子は取られっぱなし、気の強い子は取ってばかり…「このままで大丈夫かしら?」とママは不安になってしまいます。
●親は周りの目を気にしすぎず、子どもたちの貸し借りをサポート
ママは、周りの大人の目を気にして、つい、自分の子に我慢させたり、お友だちの中へわが子が入っていくことをためらったりしがちです。でも3歳頃は、ひとり遊びからお友だちと協力して遊ぶようになっていく時期です。「いっぱい遊んだらお友だちに貸してあげようね…」など、子どもの気持ちを大人が代弁することで、時にはおもちゃの貸し借りが自らできるようになっていきます。
●「貸して!」「いいよ!」は、交渉を学ぶチャンス
子ども同士のトラブルのなかから我慢することや許すことを学び、仲直りの仕方を体得していきます。自分が使っているおもちゃを大事にしたり、そのおもちゃを貸してほしいお友だちに「少し待っててね」とお願いしたりなど、遊びのなかで子ども同士の関係づくりができていきます。これらは、親も子も成長を実感できる体験になると思います。