コロナ禍の閉塞から解き放たれていく、作家の“心の火”

11月8日(日)に、名古屋・栄のハートフィールドギャラリーで「中谷ゆうこ展 希望的観測」を見てきました。作家の方たちも、コロナ禍で予定された展覧会が延期や中止になるなど、私たちと同様に閉塞された日々を過ごしたと聞きます。その閉塞感から抜け出し乗り越えていこうとする作家の強い意志を、今回の展示から感じました。テーマは“心の火”。※トップ写真/「中谷ゆうこ展 希望的観測」《とおりすがる》

《おどるにまかせる》

乗り越えるきっかけになったのは、以前旅をしたことがあるスウエーデンのストックホルムにある「森の墓地」だそうです。それは、北欧人にとって精神的な故郷といえる「森」へ還っていくことをイメージして造られたランドスケープで、造った建築家は、「北欧モダニズムの父」と言われるエリック・グンナール・アスプルンド。

《king protea キングプロテア》

中谷ゆうこさんの一貫した制作テーマは「人間の生命」です。今回の大作「とおりすがる」では、薄白い光が心に灯り、その火が閉塞した空間から溢れ出してきて、再生し生命を宿すように見えます。森の墓地からインスピレーションを受けた、人の輪廻が感じられる作品展でした。

《sprout5 スプラウト》

 

 

スタッフ/広瀬由利子(nickname:ゆりば)二世帯同居で、孫育て中です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください